千葉県松戸市にある「西部防災センター」に行ってきました。
こちらでは地震や火災・風水害など、災害から暮らしや街を守るための情報や体験を、楽しみながら学ぶことができます。
インストラクターさんによるツアー体験形式になっていて、1回のツアーが約60〜90分ほど。
予約不要で当日参加OKです。
子供と一緒に参加しましたが、いざというときの知識の備えにもなってためになったので紹介します。
千葉県西部防災センターの行き方・駐車場
千葉県松戸市松戸558-3
047-331-5511
最寄駅は松戸駅ですが、駅から距離があるので車で行くことをおすすめします。
千葉県西部防災センター公式HPに詳しい交通案内がありますが、一方通行の道などがあるので注意が必要です。
駐車場も無料。一般車両は12台駐車可能です。
(奥に見えるのが松戸警察署です。隣同士なので間違えて入らないよう注意)
千葉県西部防災センター 体験ツアーは予約不要(無料)
千葉県西部防災センターは入館料無料。
10名以下の個人で参加の場合は予約も不要です。
個人で見て回るような施設ではなく、インストラクターさんによるツアー形式で回る体験型施設になります。
受付時間は午前の部が9:00〜11:00、午後の部が13:00〜15:40となっていて、入館順に随時受付という感じでした。
受付票に記入したら時間になるまで待ちます。
私たちは到着後すぐツアースタートでしたが、時間があれば防災資料室などを見学することもできます。
今回は皆さん(未就学児〜小学生くらいの)子連れファミリー4組でした。
タオルやハンカチ以外の手荷物は全て入り口近くのロッカー(コイン返却式)に預けて、手ブラで体験します。(スマホなどポケットに入るものはOK)
西部防災センター体験ツアー:①オリエンテーション
最初にインストラクターさんから、災害の恐ろしさと防災についての説明がありスタートです。
西部防災センター体験ツアー:②視聴覚室
続いて、視聴覚室にてビデオシアターを見ました。
今回は全員子連れファミリーだったので、子供向けのアニメでした。
ツアー参加者の年齢層によってインストラクターの方が選んでくれるようです。
小学校で地震がおきたらどうするか?
途中クイズなどもあり、子供でもわかりやすい内容だったと思います。
家庭であらかじめ話し合っておくことが必要だとあらためて実感。
西部防災センター体験ツアー③総合テーマ室
個人用のブースに入り、目の前の画面を見ながら都市災害シミュレーション。手元のボタンで防災に関するクイズに答えます。
考える時間は短いので即決しなければいけません。
1人用の個室なので、小学生も1人で考え1人でクイズに挑みました。
その決断が明暗を分けることになります・・。
防災知識大切。
西部防災センター体験ツアー④地震の科学
1階で防災の知識を学んだら、2階では体験学習ができます。
最初は「地震体験」
1グループごとに家庭内を再現した起震セットの中で地震体験を行いました。
今回は震度5を体験。
震度5でも結構揺れます。
あらかじめ揺れるってのがわかっていて心の準備ができていても、大きな揺れにはびっくりします。
子供たちは初体験。
実際の地震では心の準備などなく、いきなり大きな揺れがやってくるので子供達も保育園や学校で避難訓練でやっていてもその通りに行動できるかどうか・・。
西部防災センター体験ツアー⑤風水害の科学
↑写真はカッパ・長靴で完全装備した暴風雨体験です。
次にやってきたのが「暴風雨体験」
小学校3年生以下の子供が体験できるのは暴風体験のみになります。
4年生以上であれば、希望者は暴風に加え、大雨も降ってくる暴風雨体験をすることができます。
風速が徐々に強くなり、最大風速30m/秒まで体験できるのですが、最大風速時なんてもう前を向いてられません。
目も開けられないし、呼吸するのも困難になるほどの暴風。
今回は体験なのでつかまるところがありますが、街中でこんなしっかりとつかまれるようなところを探すのは大変ですよね。
しかも前を向いて歩くだけでも超困難なのに、実際の台風や暴風雨の環境下ではどこから何が飛んでくるかもわかりません。
子連れで出歩くなんてホント無理!
西部防災センター体験ツアー⑥通報と消防
続いて「119番通報体験」です。
公衆電話・家庭用固定電話・スマートホンのそれぞれから119番通報するシミュレーションができます。
目の前のモニターを見ながら、火災の場合と事故の場合それぞれの場面を想定して119番通報します。(制限時間内にはっきりと伝える)
名前・場所・何が起きているのか(状況)
いざというときに落ち着いて通報できますか?
4歳娘にはまだ難しいかな? 今回は小学生の息子が体験しました。
興味本位では絶対にかけないように!(子供にきちんと指導しなきゃね)
西部防災センター体験ツアー⑦火災と消火の科学
1人1本の消火器を使用して「消火体験」を行います。
(小学校1年生未満の子供は保護者と一緒に)
消火器の使い方のレクチャーを受け、実際の消火器を使って(中身は訓練用の水)初期消火の体験をしました。
消火器重っ!
火が消えても消火器使い切るまで噴射してよいそうです。
いざという時に慌てないように家庭でも消火器の場所・使い方を頭に入れておこう。
西部防災センター体験ツアー⑧避難と安全
最後は火災発生時の避難を想定した「煙体験」です。
身を低くして、鼻と口をハンカチやタオルで覆って非難します。
実際に体験してわかったことは、ハンカチなど鼻と口を覆うものがないとダイレクトに煙を吸ってしまうので、最悪袖でも洋服でもいいので、絶対に鼻と口は覆うべき。
煙が充満すると薄暗いうえに煙で前が見えないので、自分の口を覆いながらパニックになっている小さな子供の手を引いて避難するのは至難。
いざ火災現場で避難することになった時、自分は子供を守れるか?
正直不安しかありません。
薄暗くて前がよく見えない時には避難口灯を頼りに避難する。
西部防災センター体験ツアー⑨応急救護
全体での体験ツアーは煙体験までで終了となりました。ここまでで約60分程度。
希望者のみ応急救護の体験をすることができます。
応急救護の体験は中学生以上。プラス20分ほどのの体験になるようです。
我が家は子供が小さいため体験しませんでしたが、心肺蘇生やAEDの使い方のレクチャーをうけることができるようです。
家族で1度は体験しておくのがおすすめ
子供と一緒にさまざまな防災体験をすることができて、いざというときに役立つ防災知識を学ぶことができ、とてもためになりました。
体験をしながらインストラクターの方がポイントを教えてくれたり、壁のパネルなどでさらに深く防災について学ぶことができます。
頭ではわかってても、避難訓練でやったことがあっても、実際に災害が起きたら冷静な判断&行動はなかなかできないものです。
家族で話し合っておかなきゃいけないなぁ~と思うようなことも多々ありました。
西部防災センターは駐車場も含め全て無料・予約不要で気軽に参加することができます。
子供と一緒に1度体験しておくとよいかと思います。
千葉県西部防災センター:http://www.bousai-chiba.jp/
まとめ
今回の防災体験ツアーに参加して感じたことまとめです。
・家族で事前に防災対策について話合っておく
・いつでも取り出せるところに防災用品を用意しておく